メモを取ることは正しいか?

新入社員、異動、転職等、新しい仕事を覚える機会はたくさんあります。

教えてもらったことを忘れないために、必死にメモを取ったことは誰にでもあることでしょう。

逆に「あいつメモも取らないやつだな」と、影で言われたり、評価になったりなど、”教わる側の義務”のような印象を受けます。

もちろん、それは教わったことを忘れないようにするために必要なことなのかもしれないのですが、果たして「教える側」が考えなければいけないことは何でしょうか?

小中学校、高校、大学と、教育の場においては、ノートを取ることをが普通です。

先生の板書や、ちょっとしたポイントを一生懸命書きます。

大学では、単位取得のための最重要アイテムであり、ノートを取らず、友達がいない学生は、卒業の難易度がぐっと上がります。

ですが、学校で行う授業は必ず「教科書」を使用して行われます。

ノートを取る行為は絶対必要な行為ではありません。

中には、教科書への書き込み”だけ”で好成績を叩き出す要領のいい人もいたことでしょうし、ノートはきれいなのに成績の振るわない人もいたことでしょう。

ノートを取るという行為は、ただ”手を動かすことによって頭に入る”という、反復練習の部類の行為である場合も多いのです。

さて、社会人になり、仕事を覚えなければいけなくなった時、教科書があることはそうそうありません。

実際に仕事をしている現場を見ながら、教えてもらうことになるのですが、そこでメモを取ることが必須になります。

企業での業務の教科書「マニュアル」は、なぜか”教わった側が作る”のが当然となるのです。

私はいつも、これを当たり前と思っているひとが多いのが疑問で仕方ありません。

例えば新入社員が、研修期間に各部署を回りながら勉強するとします。

中小企業において、しっかりした研修プランが無いことは、多少仕方ないとしても、毎年教える内容が決まっているのに、いつも説明は口頭で、メモが必須で、自分でまとめなければいけないというのは、効率という観点から考えると非常に悪いです。

特に、新卒採用をしている企業が毎年新卒を取りながら、新人教育に必要なマニュアルを作成していないことに何の疑問を持っていないことはおかしいと思っています。

新人が一人前になるためには、時間がかかるのです。

その時間は、少しでも短いほうがよいのです。

教育を効率化することは、企業利益にかなう行為なのです。

なのに、実際の企業での業務教育の場では、マニュアルはなく、教わる側のメモが必須なのです。

業務教育の中にメモのまとめるという行為は、本当に効率が悪いです。

教えている時、相手がメモを取っていれば、教える側は待ってる事になりますので時間がかかりますし、テンポが悪くなります。

教わる前は、どんな内容かわかりませんから予習など出来ません。

教わった後、復習する場合、そのメモは正しいことが書かれているかわからないのです。

大体、社会人であれば、何かを教える、発表する、報告する場合に口頭で説明して、相手がメモをするなんて事はあり得ないのです。

プレゼン資料や報告書という形で、教える側、報告する側が、何かを用意するものです。

それが何故か、社内教育だと何も用意しないのが普通。

相手が目上の人であるなど、違いはあるのですが、”理解しやすさ”という観点から考えれば、どちらが良いかは明らかです。

最初に作ることが非常にめんどくさいのですが、毎年作るものではありませんのでイニシャルコストのようなものです。

出来上がったものは、新人教育の為だけでなく、業務のブラックボックス化を防ぐことにも使用が出来るので、作ることに対するデメリットは非常に少ないのです。

結局、企業において教える側は「マニュアルを作る」というイニシャルコストの支払いをしていないのです。

そして「メモを取らない」相手は良くないことをしていると言う。

私にしてみれば、両者は同じことをしているだけです。

日本では特に、「教える側は、教わる側より偉い」という概念があり続けています。

既成概念を疑うことは、業務効率化をしていくにあたって重要なことになります。

まずはあなたが教わったメモ、まとめてマニュアルを作り、後輩に託してみませんか?

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