あなたの改善はどちらなのか

改善活動を行うにあたって、問題解決に向けたアプローチは大きく分けて二つあります。

原因がわかっていて、原因に対して対処をしていくパターンと、原因がわからなかったり複雑だったりする場合に、アイデアをぶつけ続け、結果を見るパターンです。

この違いと、発表時にどうなるかについて解説していきます。

原因がわかっている改善活動

不良や非効率の原因がわかっている場合は、その原因に対してアプローチし、改善していきます。

フィード・フォワード(FF)などと呼ばれ、行動としては、とても単純な物なのですが、実際行おうとすると、大変なものです。

なぜなら、原因がわかっていて解決していない物は、解決できない理由があるからで、その理由は、多くの場合費用なのです。

解決方法がわかっていて、簡単にできるものであれば、問題として定義される前に行動して片付いているものです。

いくら管理職にない一般社員でも、簡単に解決できる問題を放置し、不良を作り続ける人はいないでしょう。

簡単そうに見えますが、原因がわかっていて解決できない問題を解決する事は、その出来ない理由解決が難しいのです。

予算を組んで本腰を入れて活動しなければいけない場合、それは管理職の指示のもと行う業務となります。

原因がわからない改善活動

原因がわからないが不良が発生している場合、思い当たる解決策を次々試していくこととなります。

「PDCAサイクルを回す」と、よく言われていますが、対策を施し、結果を観察し、効果がなかったり、充分ではなかったりした場合に、次の対策を立案、行動していくのです。

試行錯誤のうちに、原因に行き当たり、解決に結びつく場合もありますし、わけがわからないまま不良がおさまる場合も有ります。

原因がわかっていて、多額の予算がかかる場合に、他の方法を模索する場合にも用いられます。

予算を割く事が出来ない場合に多く用いられますが、費用をかけずに改善を行う為、一般社員が行う事の多い活動となります。

当然のことながら、計画は立ちません。

活動が何サイクルになるか分からないからです。

目標を掲げても、目標通りにいくかはギャンブルのようなものです。

どちらの活動をしたいのか?

改善活動をおこなうにあたって、PDCA、FFどちらの行動をしていくかは、大切な事ですが、この2つが別の物という認識をせずに、改善発表を聞いているときに不思議に思う事があります。

FFの場合は、予算を基にして活動を行いますので、計画と目標は重要なものとなります。

その目標が達成できる根拠がなければ、予算を割く事はできません。

普通の企業であれば、下手な鉄砲的な行動の為に大きなお金を使う事は出来ないのです。

反対に、PDCAは解決方法を模索していかなければいけないので、計画も目標も立てる事が出来ません。

1サイクルで終わることもあるでしょうし、10サイクルしても解決しない場合もあるからです。

しかし、PDCAサイクルの活動を推奨しながら、計画や目標を立てさせる例や、そのようなコンサルタントの指導がとても多いのです。

活動の方法として「PDCAは計画や目標が立てられない」などと言う事は、少し考えれば分かることなのです。

発表の中で「原因はこれ」「対策はこれ」「なので、目標はこう、計画はこうなる」という理解できる順序で具体的な行動計画がなされているものはほとんどありません。

「まず目標を立て、計画を作成し、それから要因分析をしてやり方を決める」などという例が非常に多いのですが、理論的に考えてうまくいくはずがないのです。

出来たとしてもマグレで、1~2回あればよい方でしょう。

素直に発表してよいのでは?

多くの部署は、一つだけでなく、複数の問題を抱えている事でしょう。

改善活動をテーマを決めて行いながら、別の問題についても同時に原因究明や対策を練るアプローチする事は悪い事ではないですし、むしろ推奨されるべきものです。

1つだけに対して活動をして、他は無視というほうが、おかしな考え方です。

改善の発表をする際に「活動を始めて要因分析をした結果、対策が分かった」という発表をする必要は無いのではないでしょうか?

・前期の活動で、この問題に対して原因が特定できたのでそれに対してアプローチする。

・なので目標はこうで、計画はこう

この発表に何の問題があるのでしょうか?

FFの活動様式にて行った活動をPDCA活動に偽装する意味はあるのでしょうか?

あなたの会社で、もし改善活動の発表会が行われているのであれば、ぜひ注目してみてください。

その活動の中で、目標や計画を決めた後に要因分析をしているグループがあれば、発表の中に嘘が紛れている可能性は高いのです。

せっかく良い結果が出た活動に、嘘を紛れ込ませる必要は全くないのです。

ぜひとも、素直な発表をして頂きたいものです。

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