まず隗より始めよ

内定辞退に対するツイッターの反応はひと段落した所でしょうか?

発端は筋が通っているとは思えない内定辞退への発言でしたが、これを見て「内定辞退は悪いことである」という反応をする企業は、これから先細りしていく新卒採用をうまく乗り越えられないような気がします。

リンク:内定辞退に思った事

サービス残業、有給取得、昇給カーブ等、企業側は都合の悪い事を隠しながら採用を進めて行く事もあるでしょう。

日本ではこの事を問題にしている例は、まだ少ない事が実情です。

会社の問題

私の会社でも、世間で言う「ブラック企業」ほどではないにしろ、問題を抱えています。

最近までボーナス査定に「有給使用率」が入っていたくらいに、古い体質が随所に残っています。

そのような今の世では問題になりそうな明文は、実際に採用されることはほとんどなくなり、しばらくすれば規約から削除されていくことでしょう。

時間がかかりながらも少しづつ、「普通の会社」になっているのです。

しかし、人の考え方というものは、そう簡単に変わることはありません。

会社の重鎮たちの中には「会社の為に無償奉仕する事は当然」と言う考え方を未だ捨てる事が出来ない人がいるのです。

会社のやり方に疑問があるなら去るしかない

先日上司と、労働基準法についての考え方の違いについて話をしたことがありました。

他部署のある上司は、月曜と金曜に有給を使う事を禁止していました。

これは、会社の労働規約の中にもない事で、その上司の独断でその部署にだけ発生していたルールでした。

もちろん法律的に許される事ではありません。

私の部署として、そのような独自ルールは許してはいけないのですが、私の上司は黙認していました。

今後の会社の為にも、法律的にもよくないと訴えていたのですが、私の上司は他の部署のやり方に口を出して問題を起こしたくない「事なかれ主義」の人で、問題があっても、その部署内でなんとかするべきだと考えていたのでした。

そして、これが法律違反であることを説明するとその上司はこう言ったのです。

「会社のやり方に疑問があるなら去るしかない」

その後、会社の組合経由で問題となり、取締役の耳に入った結果、例の上司は別の部署に配置換えとなりました。

問題はより大きくなりましたが、私の上司はその中に自分がいなければよかったようです。

人は減っていく

これから先、日本の労働者人口は減少していきます。

企業は人材確保が難しくなっていくことは決定事項です。

その中で、「会社のやり方に疑問があるなら去るしかない」という考え方を本気で持っていたのだとしたら、会社の人材流出を止める事は出来ないでしょう。

より良い待遇の企業へ転職をしていく世の中がもうすぐ来るのです。

アメリカなどでは、待遇を理由に転職する事は当たり前です。

日本でこの流れが一度始まってしまえば、もう止める事は出来ないでしょう。

そのような中で、企業による社員への不義理を当然のことのように考えているとしたら、出ていくことはあっても、人が集まることはないでしょう。

先ずより始めよ

中国の故事成語の中に、人材を確保するための教訓となる言葉があります。

「先ずより始めよ」

優秀な人材を集めたいのであれば、身近にいる人物を厚遇すれば、うわさが広まり人が集まるという意味です。

現代では「うわさ話」に頼ることはなくとも、インターネットの広がりにより「うわさ」を超える速度で情報が拡散していきます。

待遇の良さを流せば、それが広まるのです。

逆に言えば、今いる人材を大切にしない企業の噂も同等に世界に広まる危険を孕んでいるのです。

「会社のやり方に疑問があるなら去るしかない」と考えている事は、世界に広まるのです。

あなたは、そのような会社に入りたいですか?

人材流出社会を乗り切る

これから先、人材の流動化が進めば、待遇の悪い「ブラック企業」から淘汰されていくでしょう。

そうなった場合、あなたの会社は生き残る事が出来るでしょうか?

「うわさ」が流れてしまってから対応するとなると、効果が出るまでに時間がかかることでしょう。

それまで、あなたの会社は持ちこたえる事が出来ますか?

人材流出が当たり前になる世の中は、すぐそこまで来ています。

あなたの考え方を変えなければいけない時期は、今なのです。

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